双極性障害は薬で症状を緩和|ココロバランスの安定剤

女の人

躁うつ病の治療と対策

医者

再発防止が治療の目的

双極性障害というと難しく聞こえますが、躁うつ病のことです。躁状態とうつ状態が交互に現れる脳の病気です。躁状態の時とうつ状態の時の落差が激しいので、精神をコントロールするのが大変です。また周囲の人間もどのように対応したらいいのかわからなくなります。躁状態の時は気分が高ぶって、誰にでも話しかけたり積極的になります。眠らないで動き回ったりして活動的になるのが特徴です。ギャンブルに財産を注ぎ込んだり、高額のローンを組んで高級品を買いあさったりします。うつ状態の時は正反対で、一日中憂鬱で家の中に引きこもります。好きな趣味にも興味を示さなくなり、食欲が低下して身体が動かせなくなることもあります。このような両極端の症状を持つのが双極性障害なのです。治療法としては薬物治療と心理社会的治療が行われます。治療の目的は躁状態やうつ状態を回復させ、再発を予防することです。双極性障害というのは再発を何度も繰り返すと、その期間が短くなって悪化します。そのため再発防止が最も重要になります。薬物治療の場合は長期間にわたって薬を飲み続けます。気分安定薬や抗精神病薬を使いますが、大事なことは自分で病気を自覚して薬を飲み続けることです。心理社会的治療は患者自らが双極性障害について勉強したり、家族の協力のもとで病気に立ち向かうようにします。注目されている治療法に社会リズム療法があります。これは対人関係を克服して社会生活のリズムを取り戻す治療法で、今後は社会復帰を目指すこのような治療法が多く行われます。

本人の自覚が症状を改善

双極性障害の治療で気をつけることは、本人が病気にかかっていることを自覚することです。自覚できれば薬を飲み続けて治療できますし、再発予防もできるのです。一晩で躁状態からうつ状態に変化してしまうこともよくあるので、それを防ぐためには規則正しい生活を送ることが重要になります。これも本人が自覚しないと守ることができないのです。また自覚することによって、症状が出る時の予兆に自分で気づくことができます。またストレスが発症の要因になることが多いので、自分でストレスを解消することができるようになります。このように双極性障害では本人が自覚することが治療にはとても大事なのです。家族の対応の仕方にも気をつける必要があります。躁状態になったりうつ状態になったりするので、どのように対処したらいいかわからなくなり、迷惑扱いをすることが多いのです。双極性障害にかかる人は心がデリケートな場合が多いので、迷惑に思われていると敏感に察知します。そうなると症状が悪化することになります。家族にもストレスになりますが、病気から目をそらせるのではなく、本人と病気について話し合うことが大切になります。話し合うことでお互いの気持ちが通じ合いますし、それによって本人の気持ちにもゆとりが生まれてきます。双極性障害の治療には、患者、家族、医師の三者によるチームワークが必要なのです。治療の一環として患者本人にライフチャートをつけさせるのも効果があります。日記のように毎日の出来事や症状について記録するのです。それによって自分の病気を客観的に見ることができ、再発防止に役立ちます。