双極性障害は薬で症状を緩和|ココロバランスの安定剤

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対極の状態を繰り返す疾患

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うつと躁状態が現れる疾患

うつの症状のみが現れる病気をうつ病と言い、うつ病の状態と対極に位置する状態を躁状態と言います。このうつ状態と躁状態を交互に繰り返す慢性の疾患を、双極性障害と言います。少し前までは躁うつ病と呼ばれていた病気ですが、現在では対極の状態が繰り返されることから双極性障害と呼ぶようになりました。患者の中には躁状態だけしか現れないケースもありますが、躁状態だけでも双極性障害と位置づけられます。これは今後の経過により、高確率でうつ状態が現れる場合がほとんどの為です。双極性障害は躁状態の病状の程度で、大きく2種類に分けられます。そもそも躁状態とは、入院の必要があるほど激しい行動や、抑えられない気分の高揚のことです。うつ状態とこの激しい躁状態が繰り返される双極性障害を双極I型障害と呼びます。そして気分は高揚しているものの、他人に対しての害は全くなく普段より調子が良いほどの状態を軽躁状態と言います。この軽躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害の場合は、双極II型障害と呼ばれています。どちらの双極性障害の場合においても対処法や治療法が確率されており、薬でのコントロールで普段通りの生活を送ることができます。しかし何の対処や治療も行わず、うつ状態と躁状態の繰り返しを放置してしまうと、対人関係や仕事、家庭が崩壊してしまうこともあります。早期の発見と、早期の薬での治療が重要な精神疾患なのです。双極性障害が発症する原因は、現在明確にはされていません。ストレスが悪化の要因にはなりますが、ストレスが根本的な原因ではないとされています。

気分障害の治療法と予防法

双極性障害の治療法として、気分安定薬と言う内服薬が効果的とされています。日本国内ではリチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンなどの気分安定薬が広く用いられています。現在、最も治療の際に選択される気分安定薬がリチウムです。リチウムには躁状態、うつ状態両方の症状を鎮める効果があり、さらには症状の予防にも効果的なのです。そしてうつ状態から来る、自殺欲求を予防する効果もあるとされています。ただしリチウムは内服するタイミングが難しく、場合によっては強い副作用が出てしまうのが特徴です。リチウム服用の際には、血中濃度を測る必要があります。服用時の有効な血中濃度が0.4mMから1.2mMの間とされており、この値より高い血中濃度の際にリチウムを服用すると、副作用が出てしまうのです。その副作用とは、下痢、食欲の低下、喉の渇き、頻尿などです。また有効な血中濃度で服用した場合でも、長期的な手の震えが副作用とて現れます。双極性障害の治療には、内服薬だけでなく規則正しい生活を送ることも重要とされています。早寝早起きを習慣として夜更かしや徹夜は出来る限り避け、十分な睡眠をとりましょう。朝にしっかりと日の光を浴びることも、気分の安定に効果的とされています。またストレスは双極性障害を悪化させる最大の要因です。休日に好きな趣味やスポーツなどに熱中できる時間を設けることがストレス解消に繋がります。ウォーキングなどの運動を行う場合は、早起きして日の出の時間に行うと、日の光により気分も落ち着き大変効果的とされています。